1.15.2013

ジャンヌダルクタイプのあなたの場合

ただの気休めではありません。これから私は真実を語り、あなたを彼から解放します。
思慮深く慎ましやかで、周りの人間の幸せを願っているあなたのように美しい女性を、2番目として扱う彼はただのすけべえです。

彼とは長い付き合いで、あうんの呼吸で会話ができる。
みんなに優しい彼だけど、何か私とは特別な信頼感がある気がする。そんなところから、お互いにパートナーは別にいるというのに、気持ちを寄り添わせてしまったのではないですか。まず、パートナーがいるという時点で、彼にはちょっとした自信と、余裕、さらには安定感があるはずです。
そんな彼に惹かれ、彼に特別扱いさせる度に舞い上がったり、傷ついたりしたことでしょう。

そして、唇を重ねてしまった。
彼の優しい眼差しと、「ずっと二人っきりになりたかった。」などという耳元での甘いささやきにあなたのエストロゲンは二十数年間で初めての大噴火をみせたことでしょう。

鉄の女だなんて自分のことを揶揄していたあなたですが、そんなものはこの世におりません。この世にいるのは乙女心が全面的に出てしまっている、加藤アナタイプと、乙女心を心の奥底に隠し持っている、ジャンヌ・ダルクタイプだけです。

ジャンヌタイプのあなたのエストロゲンの大噴火を招いた男性が彼だなんて、悔しくありませんか。まあ、古代ローマ時代に噴火したヴェスヴィオ火山が噴火した時も、空から灰が降ってきてもなかなか異変に気づかず、逃げ遅れたポンペイの人が苦しんで亡くなったことは有名な話です。

私はあなたを解放しなくてはならないという使命感だけではなく、彼の命をさらなる大噴火から守りたいのです。私も悪魔との契約を検討しているにすぎない一人の普通の女性です。鬼ではありませんから、罪深い彼ですが、命だけは助けてやろうと思うのです。

おそらく、これを読んでいる頃には、あなたは傷ついた心を癒し終え、10年後の話の種にでも彼を翻弄させてやろうと考えていることでしょう。

エストロゲンを噴火させることなく、冷静に情事を重ねられるのなら、2番目というポジションを楽しむのもよろしいかもしれません。
ですが、もしまた大噴火が起こったとしたら、もう彼の命は保証できません。
自然現象をコントロールすることは不可能に近いですが、自らの行動をコントロールすることは可能なはず。ここは人助けだと思って、がんばってみてはいかがでしょうか。

Hope Gangloff


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