O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?
Deny thy father and refuse thy name; Or, if thou wilt not, be but sworn my love, And I'll no longer be a Capulet.
What's in a name? that which we call a rose By any other name would smell as sweet;
”Romeo and juliet” - William Shakespeare
幾度となく、絵画や映画に繰り返し題材として取り上げられてきたウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」。物語の舞台は14世紀のヴェローナ。一目で恋に落ちた若い二人は、ただただ純粋にお互いのことが好きだった。
この作品は、シェイクスピアの他の作品ほどの重みはないものの、誰でも感情移入できてしまうそのストーリーから、彼の作品の中でも一際人気が高い作品です。
しかし、実はこのストーリーはシェイクスピアの完全な創作によるものではなく、古代の民間伝承から、16世紀にシェイクスピアによって書き上げられるまで、何人もの人によって書かれてきたものなのです。ギリシア神話の「ピュラモスとティスベ」という物語では、すでにシェイクスピアのそれとほぼ同じストーリー展開が出来上がっています。バビロンの都で、隣同士で住んでいたピュラモスとティスベも叶わぬ恋で、果てには行き違い、死をもって二人は一緒になることが叶うというお話。このギリシア神話が元となり、中世には彼以前の作家により、ほぼ物語は固まっていました。それをシェイクスピアが彼の言葉で書いたというわけです。
私は、シュリーマンではありませんが、基本的に神話は絶対に史実が元になっていると信じている、ダメな歴史家志望の空想家ですので、このピュラモスとティスベも真実の物語が語り継がれて、現在に生きていると思っています。真実がないと、出来すぎた話だけではここまで人々が何千年も語り継がないはずです。純粋な二人の物語は、恋愛の一番大切な根本的な気持ちを思い出させてくれます。
わたしもこの話好きよ。
ReplyDelete永遠だね。
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