この頃は何となく浮世が嫌になり。どう考えても考え直してもいやでいやで立ちきれず。(夏目漱石)
二十四にしてかろうじて職はあり。対して合うているとも思はず、闘争心なきの上、往々にして大雑把である。苛立つことよりも、悲しむことが多く、なかなかの弱虫にて、働くこと自体不向きと、吾ながら気付き苦笑し候。時にわけもわからず甚だ淋しく思ふこともある。更には、どうしても時計の針で遊んでしまい、なかなかこちらに戻れぬことも多い。このようなことをこれに呑気に書くのは恥ずかしい心持ちがしたが、知ってほしいとも思い候。
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