7.20.2011

長谷部選手は正しい

″Freischwimmer 134" 2009

Wolfgang Tillmans


「幸福も不幸も魂に属する。」
ギリシアの哲学者デモクリトスの言葉です。
ではどのような魂の状態が幸福かといえば、「人間にとって最善とはできるだけ上機嫌でできるだけ不機嫌でなく、人生を送ることである。」
「上機嫌は適度の快楽と均衡の取れた生活によって人間に生じてくる。不足も過剰も(反対の極端へと)変転しやすく、魂に大きな動揺をもたらしがちである。だが、大きなふり幅で動揺する魂は決して安定せず、快活でもない。」
不足も過剰も変転しやすい。人間はそれを解していても、感情をコントロールすることは大変困難ですね。みんながみんな、内側のコントロールを自力でできているなら、宗教も生まれなかったのではないかでしょうか。
日本人がストレス耐性が低いといわれますが、それは日本人が他の国と地域の人々よりも不安遺伝子を持つ人が多いからということも原因のひとつでしょう。いきなりめちゃくちゃネガティブな情報でごめんなさい。ですが、原因がわかれば対処法が決まります。新薬を作るとき、まずはその病気の原因を解明することが重要です。不安遺伝子はセロトニントランスポーター遺伝子とも呼ばれ、この遺伝子を持つ人の割合は、アメリカ人(白人)77%、インド人67%、アメリカ人(黒人)46%、南アフリカ人32%で、日本人は97%という調査結果がでています。これだけ地域の差が出るということは、気候の違いなんかも影響していると思います、個人的に。
ではその対処法です。ストレスや不安感に打ち勝つには、セロトニンです。セロトニンは心を整える伝達物質です。セロトニンを分泌させる一番の方法は、生活を整えることです。長谷部選手が本で書いてることは医学的に証明できるのですね。もちろん今日の私のような夜更かしは厳禁で、決まった時間に質の良い睡眠をとり、ほどよい運動し、バランスの取れた食事をすることが重要なのです。つまり日々の積み重ねの生活習慣で、セロトニンは活発に分泌され、安心感、幸福感がうまれるというわけです。アロマをたいてみたり、質のよい睡眠を導く音楽を聴いてみたり、好きな美女や男前のことを考えてみたり、安定感のある習慣をつくるということは、若い私たちにはなかなか難しい。確かに、安定感を持つことによって、デモクリトスの言うように激しい感情よりは均衡の取れた上機嫌は保たれることでしょう。心を整えることは生活を整えることで、生活を整えることは心を整えることなのです。私自身、お弁当を作り、音楽を聴きながら本を読み、アロマをたいて寝ると気持ちはとても安心します。ちゃんとしてるということで落ち着くのでしょう。生活を整えることがセロトニン分泌の一番の方法だということがはっきりしました。これを読んだあなたは確実に、心の平安を得るための第一歩を踏みだしています。あなたの生活の整え方おしえてください。

7.11.2011

Passion -情熱

藤田嗣治 「花の洗礼」
恋愛、よくある情熱(パッション)、そこではチャンスと興奮が選択と理性のかわりに登場する。恋愛の情熱は不安と困難によっておのずと燃え上がっていき、心を日常から引き離し、感情を高ぶらせる。その反対に熱病のような恋愛を鎮める結婚という安定した状態は、健康な温度を保つ。と18世紀の女権論者のメアリは語っています。
恋愛が友情、または家族愛に変わるのは自然の成り行きであるし、そうでなくてはならない。ということが言いたかったようです。付き合いが長くなると、それは情熱からはかけ離れるでしょう。好きになったときの気持ちを忘れて、このままでよいのだろうかといった迷いもでてくるでしょう。ですが、誰と恋愛関係に発展しても、時の流れで恋愛は友情に変化します。個人的には、どうせ友情に変化するなら、一緒にいて無理がなく、一緒に笑顔になれる相手がふさわしいのではないかと考えます。いろいろな価値観がありますから、求めるものも人それぞれです。時には隣の芝が青く見えることだってあるでしょう、。ただ確実に時間の変化は恋愛から友情へと変化させますから、迷ったときはだれと親友になりたいか考えてみるのもひとつかもしれません。

Nirvana

Kingdom of Mrocco


まだちょっとしか生きてないし、まだまだ見てない世界ばかり。世界は広いのに何を小さくなっているんだろうと思うときがある。虚勢を張る必要は私にはないし、自然体でいたいと思っている。すごいなと思う人は常に自分の中にいいイメージを持っていて、そのイメージ通りに行動する。最近いいイメージができているだろうか。いいイメージをしてコントロールしたい。世界を見てみたい。でも出家したい。


7.01.2011

WITCH IS BACK.



やっぱり私の友人は俗世離れをしているよで、久しぶりに「魔女になりたいねん。」言うてました。熱意に根負けした私は、ついに彼女に悪魔との契約の方法を教えました。
http://hogepimax.blogspot.com/2010/04/how-to-become-witch.html
まじめな性格の彼女は、その後きっちり悪魔との契約を交わしていました。正確にはなりたいのではなくて、「契約をしているが、まだ修行が足りないので努力が必要だ。」と嘆いていたととれるでしょう。
http://hogepimax.blogspot.com/2010/06/with-lucifer.html

昨日は「最近鳩とはしゃべれるようになってん。」といっていました。
本人もさすがに気づいていたようですが、鳩は平和の象徴です。彼女が話せるようになるべきは、カラスなのです。洪水の後、陸地があるか確かめるためにノアが箱船からまず放ったのは、カラスでした。カラスはそのまま戻ってくることはなく、その後、箱船から鳩が放たれました。鳩はオリーブの枝を口にくわえて戻ってきたといいます。洪水が終わったことを告げた鳩はオリーブとともにキリスト教の教えでは平和の象徴とされています。
実はそれ以前の古代ギリシア・ローマ時代から鳩とオリーブは無垢と平和の象徴とされていました。ギリシアと言えば乾燥した土地とオリーブです。ギリシア文化の礎となった、トロイア、ミノア、ミケーネ文明にその紀元を持つのかもしれません。
ですから、鳩は「無垢」「平和」の象徴であって、決して悪魔と契約した人とは無縁です。
一方、カラスはというと、ギリシア神話のオウディウスの『変身神話』のなかで、カラスは雪のような羽をもつ、銀色の鳥でした。ある日、カラスはアポロンの恋人コロニスが浮気をしていたところを空から見てしまいます。それをアポロンに告げ口をし、それに逆上したアポロンはコロニスを殺してしまいます。その後、逆上して恋人を殺してしまったことを後悔したアポロンは非情な密告者のカラスを黒く変えてしまいました。
魔女はカラスを召使いとするのが、慣例です。鳩とは縁を切って、カラスの言葉を解しましょう。